LARP×インプロ公演って何なの!?体験型ゲームと即興演劇の融和に挑戦

こんにちは!合同会社舞台裏代表の香西姫乃です。


先日発表がありました「LARP×インプロ公演」について、大きな反響を頂きありがとうございます……!!


この記事では、Twitter等で頂いた質問に加えて「一体これは何をやるんだ!?」というのを今後の展望も含めてお話していきます


インプロって一体なんやねん


インプロとは「Improvisation」の略称で、簡単に言えば「即興演劇」という分野になります。


一口にインプロと言っても、ゲーム性が高いものから物語を作り出すものまで様々です。


飲み会とかで、簡単なゲームをすることはありせんか?昨今飲み会は中々難しくなっていますが、ブンブンキキーってやったり、たけのこニョッキをしたり、「009!」と言ったり、何かしら飲み会ゲームはご存じかと思います。


そのゲームの多くは、「シアターゲーム」というものから派生していると言われています。

シアターゲームとは、俳優が台本稽古に入る前にアップで使ったりする他に、インプロショーなのでお客様と楽しむゲームとしての側面もあります。


お客様にお題をいただいたりしながら、即興で世界観を作ったり、展開がわからない(即興なので出演者すらわからない)ゲームを楽しむ、というのがインプロです。


また、物語を作るタイプのインプロもあります。

こちらは色んな方法があるのですが、ロングフォームと呼ばれるものだと1時間くらいの即興物語を創り出します。役のみ決まっていたり、お客様からお題をもらったり、手法は様々です。


今回LARP×インプロ公演でやろうとしているのは、このロングフォームに近いものになります。

配役は開演してから舞台上で決定し、シナリオの世界で自由に探索してもらってミッションをクリアしていきます。舞台上という制約はありますが、自由に(本当に自由に、私の予想だとキャラクターのバックボーンとか語りはじめたりすると思う)シナリオの世界を生きていきます。


普通の舞台だと、台本があらかじめ決まっていてここで盛り上がるぞ、見せ場だぞというのがわかるのですが、インプロは誰がどんな人物を演じるのか、どう世界と関わって化学反応で何が起こるのか、舞台の幕が上がるまでわからないハラハラ感があるのです。


LARP×インプロは、ショーとしてお見せするのを想定しているのでクオリティの担保として数回稽古を行います。

しかし、LARP同様世界を自由に動き回ることには変わりなく、どんな物語が展開されていくのかは目撃しないとわかりません。


今回は各チーム1度きりの公演で、同じシナリオの公演でも出演者がまるっきり異なるため全く別の物語が生まれます。


即興で紡がれる冒険譚、それを目撃し、時にはアイテムを使って参加するのがLARP×インプロになります。



LARPって一体なんやねん



演劇人はインプロは知っていても、LARPって何!?と思われると思います。

LARPとは「Live Action Role Playing Game」の略で「生で行動するRPG」になります。


イマーシブシアターが恐らく一番近い形になるのですが

「自分が主人公になって魔王を倒しに行くぜ!!」というのを生身の体で演じるようなものです。

ドラクエ現実に持ってきた、というのも近いかも。


主人公は参加者全員、それぞれが物語の世界で目的に向かって自由に動く。

NPCと呼ばれるキャラクターは、RPGで言う女神様とか村人とか、固定でいるキャラクターになります。役割が決まっていて、適宜質問に答えてくれたり話すとミッションが出てくるような人ですね。


参加者(PCと言います)は思い思いの衣装を身にまとい、その場に応じて戦ったりして目的を達成していきます。


ミッション与えられる系のイマーシブシアターに近いけど、もっと主体的に行動したり戦闘があったり予想がつかない行動が起きたり、更に没入感があるのがLARPです。


LARP×インプロ公演、どんなシステムなん?


LARPと銘打って公演するのはなかなかないようで、私達も手探り状態から始まっています。


LARPの自由度、没入性、自分の手で物語を動かす快感、目的への達成感と

インプロの即興性、物語の予想のつかない驚き、一人一人のバックボーンがどう紡がれるのか、その一瞬を目撃することの面白さをどのように繋いでいくのか、というのを考えています。



これは、LARP×インプロの企画書の一部です。


今回LARPでご協力頂くMATH-GAMEさんとのお話で、LARPへの参加のハードルの高さがあるというものがありました。


たしかに、いきなり知らない文化に飛び込むのは勇気がいります。

そこで、「観るLARP」を作ってみようと思いました。


小さい頃、誰しもおままごとやごっこ遊びをしたと思います。その時の自分じゃない快感や全能感は大人になっても面白い。

だけど大人になるとごっこ遊びってなかなかしなくなるんですよね。


演劇もある種ごっこ遊びの一面を持っていて、「全力で役になりきって面白い物語を紡ぐぜ!!」って感じです。


じゃあLARPも観せてみたら面白いんじゃない!?というのが企画の趣旨になります。


たしかに、LARPに比べてLARP×インプロは能動的な体験は少なくなります。

けれど、変身願望や物語の世界への没入を欲している人に「この舞台のようなことができる場所がありますよ」と示せることは、より多くの体験を提供できることにつながると思うのです。


現在、イマーシブシアターや脱出ゲーム、謎解きゲームがブームになっています。

それとは異なる没入型体験を欲している人は、必ずいると思うのです。そして、実際に体験できる場所を作ろうと弊社でも考えています。


この公演、どんな体験が得られんねん


ゲーム実況動画をご覧になったことはありますか?

実況動画って、ゲームがどのような展開になるのか、「それやりたくなるよねー」「何でそんなことしちゃうの!?」と、予想がつかない面白さがありますよね。


予想もしないストーリーがその場で組立っていく面白さが、LARPにもインプロにもあります。

シナリオの世界観の中でインプロバイザーが結末を切り開いていく様子を、舞台に影響を与えながら目撃する楽しさを提供します。



LARP×インプロに寄せられた質問


Q1.GMって何するんですか?


A1.今回のGMは、一般的なTRPGやLARPのGMとは異なります。GM役、という方が正しいと思います。今回、配役を決めるためのオープニングショーと、エンディングの解説のエンディングショーがあります。もしかしたらエンディングショーは動画で終演後配信になるなど変更はあるかもしれませんが、そのオープニング、エンディングショーの司会を務めて頂きます。

今回のLARP×インプロは、あらかじめ何度か稽古をするため、判定は行うとは思いますが少ないと考えられます。ストーリーテラーのような役割も出てくるであろうと考えています。



Q2.PCの募集はないのですか?


A2.今回、PCはインプロバイザーにお願いしているので募集はありません。ショーとしての質を担保するためなので、ご了承ください。



Q3.NPCって具体的に何やるんですか?


A3.今回、各作品に1人ずつ舞台に登場するNPCがいます。NPCは、PC(インプロバイザー)からの質問を受けたり、物語の中で重要なキーを持っている役です。

ある程度アドリブが必要になりますが、決まっているセリフも多く、「何を質問されても無視してください」のような指示もきちんとあります。実地での稽古回数は1ステージあたり6回ですが、役作り等は不安だと思いますので、オンラインや個別で適宜フォローをしていきます。



Q4.稽古ってどうやって進めるのですか?


A4.NPC・GMの顔合わせ兼LARP体験会が10/3にございます。その後、読み合わせとNPC・GMのみの稽古が1ステージあたり2回もしくは3回、インプロ団体との合同稽古が3回あります。12月までに1ステージあたり6回程度の稽古になる予定です。

また、6回で役作りというのはかなり大変だと思うので、適宜個別やオンラインでのフォロー体制を整えます。



Q5.本番、客席で見る場合どのような方法で参加できるのでしょうか?


A5.3作品ある中の少なくとも2作品は、お客様が物語に影響を与えます。

現在考えている方法として、2つの選択肢が与えられてペンライトで投票、GMが集計、物語に反映させられるものと、あらかじめ小切手が渡されており、客席からPCに向かってお金を投資することによってPCの運命が決まる、というものがあります。

物語の中に直接入り込むことは今回は難しくなってしまいますが、その場で紡がれる物語を目撃し、選択肢を投票しながら物語の運命に関わっているのがメインになります。

オンラインにつきましては、現在投票方法を検討中です。


NPC・GMオーディションで求めている役者像